Podcast Publisher が Mountain Lion から消し去られた件について

2012-10-15
Podcast Publisher が Mountain Lion から消し去られた件について

from www.haxconnect24.com

Podcast Publisher は、iMac(Lion)にプリインストールされていたツールである。 ただ、インストールされていたことすら、気づいていない人も多いと思う。 場所としては、LaunchPadの「その他」のフォルダに入っていて、「ターミナル」「DVDプレーヤー」「キーチェーンアクセス」などに紛れていた。

Mountain Lion にバージョンアップしたあと開いていなかったが、起動しようとしたところ、どこにも見当たらない。 grepしても見当たらないので、これはおかしいと思い、アップルのサポートに連絡した結果、シニアサポートアドバイザーの方まで繋がってお話を伺えたので、その顛末をメモしておこうと思う。

結論から書く

from 9to5mac.com

Mountain Lion にバージョンアップした時点でツールは削除され、同時にデータもすべて削除された。 これらのデータは、Time Machineなどでバックアップを取っていない限り、復旧することはできない。

残念でした。

どのように使っていたか

Podcast Publisherはよくできていた

iMacのインカメラに向かって子供たちに「今日あったこと」などを語らせていた。2011/08に購入したはずなので、一年以上である。 だから、Podcast Publisherといっても、実際にPodcastで何かを配信していたわけではない。

ツール自体は削除されてしまったとしてもデータだけはどうしても復旧したかった

想定されるプロユーザからの反論

Time Machine使わないほうが悪い

生粋のAppleファンなら「Time Machineを使わないほうがおかしい」と言われそうな事案ではある。

それでも、ユーザのデータを、断りもなしに削除するという今回の方針は、ユーザに対してあまりにも不誠実ではあるまいか。

保存場所を指定しなかったの?

Podcast Publisher は本当によくできていて、動画を撮影後、即座に、そのサムネイルがコルクボードに乗っかるような動作をしていた。

普段であれば「データの保存場所」について考えないわけがない。 だが、この「データの保存場所を考えさせない、すばらしいUI」によって、まったくもって油断してしまったのだ。

この点については、重大な反省点だと思う。

現在ではLion Serverに付属

サポート曰く、「Lionにプリインストールされているはずはない」とのことだった。

いや、入ってたんだよ! MacAppStoreとかAppleStoreへの発注時のカスタマイズなどの履歴も見たけど、Serverを購入した形跡はありませんでした。

データ

下記ディレクトリにはその名の通り、各アプリケーションで使用するデータが保存されている模様。 シニアサポートアドバイザーさん曰く、可能性があるとしたら「ここです」とのこと。

$HOME/Library/Saved Application State/com.apple.[PodcastPublisher関連の名前]

Appleに伝えたい

. . .

人のデータを勝手に消すな。

傲慢にも程があるだろうが。

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身近な問題をみつけて、それを解決するためのサービスをつくっている。

SFA(営業支援ソフト)会社のJavaエンジニアだった頃に、新サービス開発の依頼を受けてRubyエンジニアとなる。

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